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ジェラール・プーレのリサイタル

 今日は、現存するヴァイオリニストの中で最も好きなジェラール・プーレのリサイタルに行って来た。プーレは滅多にリサイタルをやらないので、わたしが彼の演奏を生で聴くのは4年ぶり。CDは大量に持っているけど。。。

 今日のプーレは、非常に情熱的な演奏で、かつ最高の内容だった。伝えたいことがたくさんあるようで、それが体全体を使った演奏になったのだと思われる。4年前に朝日ホールで聴いた演奏とはずいぶん印象が違った。心境の変化もあったのかもしれない。

 本人がコンサート中にのべたところによると、プーレは2年前から日本に住んでいたのだという。去年は多忙でほとんど演奏会をご無沙汰していたから、こんなことも知らなかった。インターネットで検索したら、かなり魅力的なコンサートがこの1年間の間にたくさん開かれていたことを今頃知った。日本語の公式サイトまでできていることも今知った! 嗚呼失われた1年! 2006年はまたしてもわたしに災いした!

 コンサートの金額が2,000円と呆れるほど安いのは、彼が教授を勤める芸大の学生に来てもらうためなのかもしれない。今日の演奏内容なら、チケット代が10,000円でもお釣りがくるというのに・・・。

 川嶋さんの作曲にかかる無伴奏の曲は、とても現代的で印象深かった。プーレは自由自在にあらよって感じで演奏していたけど、人間業じゃねえと思った。ただただ、すごかった。こういうのを巨匠というんだなと思った。

 今日のリサイタルは、わたしが過去に足を運んだ演奏会の中で、最も印象深いものだった。ジェラール・プーレ最高! 

【演奏会概要】
2007/3/8 Hakuju Hall
リクライニング・コンサート・シリーズ ヴァイオリンの日
―フランス・ヴァイオリン界の至宝

Vn ジェラール・プーレ
Pf 川島余理

曲目
ブラームス:スケルツォ ハ短調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
川島余理:ヴァイオリンのための組曲
ディヴィット:赤いサラファン・ロシアの主題による序奏と変奏曲 op.6
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン op.20
(アンコール)
クライスラー:ロンディーノ
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より
by binwa | 2007-03-08 23:04 |  ┗ コンサート

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by binwa