ミケランジェリのピアノ
2008年 07月 18日
ひかりTVで放映されたショパンの演奏は、そういうわたしの固定観念を打ち砕くにはちょうど良かった。小さな音を、とても綺麗に響かせる演奏だったと思う。この人について言われる性格上の特徴は、少なくとも演奏を聴いている限りは感じ取れなかった。まるでショパン本人が引いているかのような、自由自在の鮮やかな音の変化がとても印象に残った。
非の打ちどころがないことは批判されることではない。すべての音が頭脳によって統制・統御されている印象はあったけれども、それが否定的に感じられることはなかった。
【視聴番組概要】
クラシカ・ジャパン 2008年07月17日(木)21:00~23:00
ミケランジェリ『ショパン・リサイタル』Vol.1~3
[演目]バラード第1番ト短調、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調『葬送』、他
[ピアノ]アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
[収録]1962年イタリア放送協会(トリノ)、約1時間50分