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自炊

 去年の暮れのエントリー(こちら)で、自分が過去に一度うつ病となり、以後自炊をやめてしまったと書いた。実はあの後思うところがあり、自炊再開の試みを始めた。

 理由は2つある。第一に、自分は料理をするのが好きだった。冷蔵庫に新鮮な野菜を満たしておいて、その日の気分で、あり合わせの野菜を選んで煮たり炒めたり生で食ったりする生活に戻りたいという希望が大きかった。第二に、外食は高くつくうえ、栄養のバランスが悪い。外食だけの貧しい食生活から抜け出したいという気持ちを抑えられなくなった。

 もちろん、前にも書いたけれども、献立を考えるときに感じる頭のストレスがうつ病の症状に似ていて、それが何によるのかわからず自分でも怖かった。あまり無理をするとうつ病が再発するかもしれないので、相当慎重に対応した。

 まず、これだけは毎年自炊しているお雑煮の期間を延ばし、料理の内容を、鶏肉と小松菜で作ったお雑煮から、徐々にジャガイモや豚肉、タラ、白菜、ニンジン、玉ねぎ、エノキ、もやし、ほうれん草などを入れたスープへと変貌させていった。次に、余った野菜を新鮮なうちにさっさと処分するためにフライパンで肉と一緒に炒めるようにした。この間、ご飯は炊かず、電子レンジで温めるご飯を買った。

 そうやって、煮るか炒めるかだけをしばらくやった後で、米を5キロ買って米櫃を満たし、2合ほど炊いた。我が家の炊飯器を稼働させるのは9年ぶりのことで、炊けたご飯を口にしたときは、思わず泣いた。これが1月下旬だった。

 我が家には、油や醤油、ソース、塩、塩コショウ、みりん、出汁などの調味料がなかった。9年前に使っていたものの残りが台所の下にそのまま残っていたけれども、もはや使えるものではなかったので、これらを順次処分して新しいものに変えた。

 料理をすることは楽しい。翌朝用に作り置きしたはずの炒め物がうますぎて結局夜のうちに食べてしまったり、満腹なのに、ついついご飯をお替りしたりということが何度かあった。一部、作り方を忘れていた料理もあったけれども、クックパッドなどのおかげで別なレシピを覚えることができたし、そうやって料理を繰り返しているうちに思い出したレシピもあった。

 料理を再び楽しめるだけでなく、なんとなく気がかりだった栄養のバランスを図ることができるようになった。外食にかかる余計な出費もなくなった。私にはこういうことが普通にうれしかった。食費については、毎月5万円近くかかっていたけれども、自炊により2万円に抑えることができた。計算上、9年間にわたり毎月3万円弱、トータルで300万円強を余計に使っていたことになる。失ったものは返らないが、さらに浪費することは防げる。その意味を前向きに受け止めたいと思う。

 慎重に様子を見ながらやれることを徐々にやったわけだけれども、この間、なんどかうつ症状を感じたことがあった。昔作れた料理を作ったら全然違う味になってしまったとき、9年前の古い調味料群を捨てなければならなかったとき、レシピが思い出せなかったときなどである。

 そういうストレスを感じたとき、自分は、大好きなみかんを大量に買って貪るように食べて気を紛らわせた。自炊は止めなかった。なぜなら、こんなことがきっかけで自炊を一度でもやめてしまうと、また自炊を再開できなくなってしまうのではないかという恐怖があったためである。幸い、うつ症状的なストレスは長くは続かず、甘いミカンで十分気が紛れてなんとかなった。

 油断は大敵だけれども、うつ病によってもたらされたネガティブな変化が、やっともとに戻ったと思う。もっと早く戻すことは可能だったかもしれないが、そんなことはどうでもいい。


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# by binwa | 2017-02-19 15:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)

脱・三日坊主?

先日このブログに書いた英語学習用サイトだが、三日坊主で終わるかもと思っていたのに、1/2以降毎日更新して今に至っている。自分ですら意外でびっくりしている。

私は、VOA Learning Englishの記事をネタにスカイプを使ってフィリピン人チューターとフリートークをやって英語の練習をしているのだけれども、すでに英語の勉強の習慣化に成功していたので、何を勉強したか、という記録を取る分には大して手間がかからず、むしろリンクを貼っておくと復習がしやすいという利点も手伝って、長続きしているのだと思う。

とはいえ、ブログを長続きさせることが本来の目的ではない。あくまで、自分の英語の学習に役立てる目的で始めたので、勉強に役に立たないようであればいつでもやめようと思う。何が主たる目的かを忘れてはいけない。



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# by binwa | 2017-02-04 14:47 |  ┣ 英語のお勉強 | Trackback | Comments(0)

オバマ大統領の8年

 いよいよオバマ大統領が任期満了で退任し、トランプ氏がアメリカの大統領に就任する日が来た。去っていく人が常に惜しまれるわけではない。けれども、オバマ大統領は惜しまれる人の一人になった。

 自分にとって、ブッシュ前大統領の八年間は悪夢のようだった。別にブッシュさんが何か悪いことをしたわけではなかったけれども、その前のクリントン政権時代に高いレベルで維持された世界平和と空前の繁栄が、ブッシュ氏の就任した年に発生した9・11テロによって目に見える形で音を立てて崩れ去ってしまった。対テロ戦争として始められたアフガニスタン、イラクでの戦争が終わった後もテロは一向に収まらず、連日のように爆弾を使ったテロが行われて多くの人が犠牲になった。

 私は、9・11テロの直後に発表されたブッシュ大統領の声明を覚えている。それは、テロは高層ビルを破壊することはできてもアメリカの基幹となる自由や民主主義を破壊することはできない、と述べたものだった。あれほどひどい攻撃を受けても、これだけのことを言える大国の主に私は深い感銘を受けたものだった。けれども、あのときの感動は、アブグレイブ刑務所で発覚した捕虜虐待事件をもって完全に消えた。結局、9・11テロは、イスラム原理主義のテロリスト容疑者相手ならば人権など無視して拷問してもいいという説明不可能な思想がまかり通るのを許容する力を生むほどに、言い換えれば、アメリカが大切に育ててきたデュー・プロセスや法の下の平等、人種差別の撤廃という思想を否定するほどに、強力なものだった。ブッシュ政権下のアメリカは、ビンラディンのテロに負けてしまったのだ。

 アフガン戦争に続けて行われたイラク戦争は、戦争の口実となった大量破壊兵器を発見できず、多くの犠牲をイラク国民に強いたのに開戦の正当性を証明できなかったというひどい結果を生んだ。退任間際の2008年にはリーマンショックで経済も破たんし、イラクで行った記者会見では現地の記者から靴を投げられるほどに権威も失墜する何もかもダメな大統領として消えていった。

 そういう絶望的な流れで終始したブッシュ大統領の治世の後に現れたオバマ大統領が就任したときのことを思い出すと感慨深いものがある。彼は、世界の期待の象徴だった。ブッシュでないこと、それだけが重要だった。就任直後、なんの実績もないのにいきなりノーベル平和賞が授与されたのも、ブッシュではないことだけが理由だった。

 だから、オバマ大統領に対してもとめられていた最大のことは、ブッシュ政権によってなし崩し的に壊されたアメリカの基礎を取り戻すことだったと思う。もちろん、経済の立て直しやアメリカの覇権をより強固にすることなども大事だが、それらに匹敵するくらい重要なこととしてアメリカの基礎の取り戻しという課題が課せられていた。

 オバマ大統領の8年間の評価をめぐってはいろんな意見があると思うけれども、彼は自由と民主主義を国の柱とする大国の主としてふさわしい人だったと思う。言葉は慎重に考え抜かれた名言が多く、そのうえ機知にとんだユーモアがうまかった。決断力はあまりないほうだったけれども、軽率な決断を迅速にし続けた政権の後ではそれも強みだった。彼の8年間を経て、ふたたびアメリカは世界から信用されるリーダーの地位を回復した。


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# by binwa | 2017-01-20 23:52 |  ┣ 政治 | Trackback | Comments(0)

英語勉強用ブログ

このお正月は、珍しく普通だった。

2016年のお正月はいかにも本厄の年の幕開けといった感じで、前年12月29日に突然痛み出した右足裏の激痛に耐えられず杖をついたほどだった。39度近い熱を併発したのに年末年始で病院が休業しており、区の医師会が開いている休日診療でもろくな手当をしてもらうことができなかった。仕事始めには足も熱も自然回復していたため、休みの間無駄に苦しんだだけだった。

今年は、帰省したり、読書したり、調べ物をしたり、あと相変わらずスカイプ英会話をやったりと、非常に有意義な日々をふつうに過ごした。もちろん、みかんやお雑煮を食べたし、寝正月的な過ごし方も楽しんだ。

あと、他愛のないことだけれども、英語学習用のブログをひとつ開設してコツコツ記事を書き始めた。

せっかく毎日産経オンラインでフリートークのネタにVOAニュースを使っているので、読んだ記事についての自分の意見なり感想なりをまとめておくサイトにしている。日本語ですら意見を持っておかないと英語で話をしようがないし、うまく英語で表現できなかったことをメモしておけば、つぎに同じテーマを使うときの参考になると思う。

問題は、いつまで続くか、かな。飽きっぽい性格してるんで。
とりあえずスカイプオンラインは続いているので、それに便乗してこれも習慣化できたらいいなと思う。


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# by binwa | 2017-01-05 00:48 |  ┣ 英語のお勉強 | Trackback | Comments(0)

うつ病

 このブログには、過去に書いたものの非公開にしている記事が100件くらいある。2006年1月から2008年5月までに務めていた会社の思い出に関するものの一部がそれで、多くは2007年7月から9月に集中している。この当時に起きたことをいつか冷静に振り返りたいと思っているのだけれども、何度トライしてもうまくいかないので今はやらない。

 とにかく、2007年4月から6月までの私の残業時間は80~130時間だった。2007年7月には人事異動があり、そういう状況を作った上司が他部署に異動し、かつ、部下が急に一人辞めてしまった。その月の中旬、私は一睡もできない日が何日もあった。産業医を紹介され、SSRIという抗うつ薬と入眠剤を渡された。以後、2008年6月にその会社を辞めるまで、産業医に通って薬をもらうという生活を続けた。

 うつ病の前後で、私の生活は激変した。

 うつ病にかかる前、私は朝食と夕食を自炊し、外食は昼だけだった。平日に着用した服は、下着類やタオルは二日ごとに自分で洗濯し、シャツとジャケット、ズボンはまとめて土曜日にクリーニングに出していた。クリーニングの帰りにスーパーに寄って一週間分の買い物をし、さらに生野菜は二日ごとに仕事後にスーパーに買いに行っていた。隙間時間には英語を勉強したり、読書をしたり、同僚の家に遊びに行ったりするなどしていた。あと掃除が趣味で、ほぼ毎日家を掃除していた。

 しかし、うつ病に罹患してからは、生活のためにどうにか仕事には行くけれども、ほかのことができなくなってしまった。食事を自炊すること、洋服を洗濯したりクリーニングに出すこと、買い物に行くこと、掃除をすることは、本当にできなくなった。もちろん腹が減るからご飯は必要になるけれども、店屋物を頼んだり、コンビニ弁当を買ってすませるようになり、勉強も読書もやめてふさぎこむようになった。入浴できない日も多かったし、部屋は汚くなる一方だった。

 これらのことは、時間の経過とともに回復した。風呂と洗濯だけは、日常生活に影響があるので、若干荒療治をした。まず風呂は自分で用意する必要のない銭湯を多用して、洗濯は業者を自宅に呼んで下着も含めてすべてクリーニングに出して、急場を乗り切った。この応急措置は半年で不要になった。その他のことは、食事の自炊以外は発症から1~2年で昔同様に戻った。

 自炊が今もできない理由は分からない。献立を考えようとすると、なぜか当時のいやな思い出がフラッシュバックして、心拍数があがったり、頭がふらふらする。必ずそうなるわけではないけれども、そういう頻度が高い。献立を考えなければ、たとえば雑炊のような簡単なものであれば、自炊しても平気だ。いまは、スーパーでレタスやトマト、豆腐、納豆などを買っておき、朝、ごはんとみそ汁と一緒に食べるということをしている。

 発症から9年たってもこんな状態である。

 うつ病というのは、人によって症状が違うし、あまり大っぴらに言いたい病名でもないので、いろんな偏見やでたらめが社会に流布して、間違ったイメージを抱いている人がいる。はっきりいって、うつ病と無縁でいられるならそのほうが幸せで、うつ病患者に迷惑をかけない限り、間違った知識や偏見を抱いていたところでなんの問題もないと思う。私は、うつ病のことを知らない人たちを非難したいとは思わない。

 ただ、自分の経験に照らせば、うつ病とは何かを知識として知っておいたほうが、知らないより身のためではないか、と思う。もし、自分が、うつ病に偏見など持たずに正しい知識を持っていれば、2007年4月以降の過ごし方はきっと違っていたはずだ。さっさと会社を辞めるなり病院に行くなりしていた。うつ病は、症状が出てから対処したのでは遅いのである。



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# by binwa | 2016-12-30 20:28 | 日記 | Trackback | Comments(0)
 報道によれば、韓国では大統領の辞任を求める数十万人規模のデモが連日行われているという。大統領が民間人である友人に国家の大事を相談し、国政に介入させたというのがその理由らしい。国政に介入した女性は、大統領の権威をかさに虎の威を借りる狐のごとく、企業に金銭の拠出を求めたり娘を名門大学に入学させたりと私利私欲を行ったという。

 これらの報道する事実が真実かどうかは私の知ったことではないが、こんなことを理由に大統領の辞任を求める韓国人の気質が私にはさっぱり理解できない。

 もし、退任を求めるのであれば、あれほどの痛ましい被害を出したセウォル号の拙劣な対応時こそ適切だったはずだ。沈没しつつある船の中で恐怖におびえる子供たちの命を助けることができたかもしれない大事なときに、国家の最高責任者が所在不明で何をしたかまともな説明ができなかったのだから。あるいは、軍事パレード時に天安門の楼門に上った時でもよかった。もちろん死傷者は出なかったけれども、これほど韓国の国益、安全を阻害する暴挙に匹敵するのは、盧武鉉氏の対北支援くらいしか思いつかない。

 朴槿恵氏は、あまり民主国家の政治家っぽくない人だった。外交のように修辞を尽くす場面において無遠慮に日本の悪口を吹聴して回る様は洗練された政治家からはかけ離れていたし、自分への批判記事を書いてすらいない(引用しただけの)外国人記者にみせしめ的な裁判が行われて出国が禁止されているのを放置した(一説には裁判や出国禁止を命じた)のも、批判に対して寛容であるべき政治家のすることではなかった(独裁者のようだった)。
 
 衣装やスピーチ、意思決定の内容を個人的に信用する友人に相談して決めるというのは、これまでの感情的なおばちゃんスタイルとなんら変わりがない。朴槿恵氏のおばちゃん臭さを長らく目の当たりにし、国家国民の安全を脅かす暴挙すら放任しておきながら、何をいまさら騒いでいるのだろうか。


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# by binwa | 2016-11-23 09:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)

トランプ大統領

アメリカの次期大統領がトランプ氏に決まった。

メディアの大方の予想が大いに外れ、ビックリした。個人的には民主党が嫌いなので、クリントンが負けたことには満足したけれども、トランプ氏の物議をかもす言動も好きではない。どんな未来が待っているのか、不安を感じる。

とはいえ、アメリカの大統領が誰になろうが、それはアメリカ国民の選択で、何かを言えた筋合いではない。我々はブッシュの8年を経験した。トランプ氏が現れたからといって、ブッシュよりはましだろう。それで十分だ。


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# by binwa | 2016-11-11 00:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

FRIENDS

 米テレビドラマの「FRIENDS」は大のお気に入りで、今年の1月から数えで3回ほど視聴した(huluで)。このドラマは1話が20分と短いので、あまり時間がないときでも気軽に1話だけ選んでみることができる。いろんな役の人が登場して様々な会話をずっとしているので、活きた英語の勉強として適していると思う。

 ただ、huluは「FRIENDS」について英語字幕を提供していない。私のレベルでは、字幕なしで視聴すると耳が追い付かないことがしばしばだった。英語字幕付きでFRIENDSを見たいと思い、いくらでDVDが買えるかをAmazonで調べたところ、お買い得な値段(8,580円!)で10シーズン分購入できることが分かった。

 というわけで、速攻で買ってしまった。

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 さっそくシーズン1の第1話から英語字幕付きで見始めたけれども、やはり字幕なしで見るより断然助けになることがよく分かった。知らない単語に出くわしたとき、音だけで聞くよりも単語が目に入ったほうが、自分の理解できなかった部分がどこなのかがはっきりするからである。すでに、おおよその話の筋は頭に入っているので、知らない単語を見てもだいたい意味を連想できる。辞書を引き始めるときりがないので、各シーズンを繰り返しなんども見返して、頭に叩き込んでいきたいと思う。

 海外ドラマを視聴するのは本当に英語学習に役立つと思う。英語をアウトプットする機会は結構なお金を払って意識的に自分で作らないといけないけれども、インプットする機会は趣味に取り込むことによってもっと少ない負担でつくることができるんじゃないかと思う。最近はNetflixとかhuluとか、廉価で海外映画・ドラマを見ることがたやすくなっているので、平日の就寝前とか土日とかに時間を決めてみまくることで、かなり役立つと思う。




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# by binwa | 2016-11-06 16:24 |  ┣ 英語のお勉強 | Trackback | Comments(0)

人知らずして憤らず

 昔、宮崎市定「論語の学而第一」(同『論語の新しい読み方』所収)を読み、「人不知而不慍、不亦君子乎」の解釈(こちら 参照)に感動したことがあった。この解釈は奥が深く、いろんな場面で応用できた。

(1) 「人知らずして憤らず」の教えは、他人との間で意見の相違があるときに活きる。たとえば、賛成できない意見が承認され従わなければならなくなった場面などで、自分の感情は捨て、言いたいことは胸に収める。人知らずして憤らずの基本形である。

(2) (1)の場合の応用形として、相手の言い方がとても癪に障る場合がある。何もそこまでいわなくてもいいのに、と思うような場合がこれにあたる。デリカシーのない相手は、こちらが内心面白くない思いをしていることなど知るよしもないが、そういう感情は捨ててしまい、お構いなしで突き通す。これもまた、人知らずして憤らずである。

(3) (1)の変則形として、相手が不正な手段を用いる場合がある。勝敗にこだわりすぎる性格をした人が相手だと往々にして起こる。こういうときは、不正を働いた者の手段を憎むのではなく、むしろ、そこまでして勝とうとする熱意を敬うように考える。勝負の世界で戦う以上、勝つための手段を選んではならない。手段が不正だとか公正ではないなどという類の反感を抱いていること自体負け犬の証なのだ、と(いいきかせる)。そして、そんなこちらの内心を知る由もない相手のことなど知ったことではない。人知らずして憤らず以外のなにものでもない。

(4) 人知らずして憤らず、という言葉を呪文のように繰り返していると、次第に自分の置かれている状況が他人に理解されないこと(養老先生のいう「バカの壁」があること)など当たり前なのだと思えるようになってくる。そして、自分だって相手のことを理解しようとせず、そのために相手を怒らせてしまっているかもしれないことに気がつく。相手が怒ってくれているうちはまだましだが、相手が達観して人知らずして憤らずの境地だったときには、気恥ずかしくて死にそうになる。これは、人知らずして憤らずの主客が逆転した場合である。主客転倒は、基本形・応用形・変則形のすべて起こりうる。

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# by binwa | 2016-11-01 01:18 |  ┗ 文学 | Trackback | Comments(0)

スカイプ英会話

 去年の7月に毎日1コマ25分のレッスンを受け始めたスカイプ英会話だが、いまでは平日は3コマ、週末は6~10コマも受講するという状況に変わった。産経オンラインがあらかじめ備えてくれていたテキストは中級以上をすべて終わらせてしまい、使えるテキストがなくなったので、VOAニュースの学習サイトを使ってフリートークをするようにしている。毎日続けたおかげか、いまでは言いたいことをあまり詰まらずに英語で話すことができるようになってきた。

 実はちょっとした機会があって、2か月前に某社の面接を受けた。その2次面接でネイティブのアメリカ人(弁護士)が面接官となり、45分間えんえんと英語であれこれ質問された。内容が法律だの契約だの、専門事項にわたることばかりだったので、わたしはかなりたじたじとなってしまい、あまりうまく話せなかったけれども、結果は合格で、11月から仕事を変えることになった。人間40歳をすぎるとあれこれ惑わなくなるとはいうものの、ビジネスで英会話を使って何らかの結果を出せるようになることまでは英語の勉強を始めた時にも想定していなかったので、素直にうれしかった。

 英会話については、以前ほどの苦手意識が払拭され度胸がついたと思う。礼儀正しいかどうかは別として、言いたいことはなんとか伝えられるようになったと思う。この自信は、フィリピン人の先生方がつけてくれたものである。

 私としては、状況が許す限り、このまま英語の勉強を続け、より洗練された英語を仕事でつかえるようになりたいと思う。



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# by binwa | 2016-10-31 01:15 |  ┣ 英語のお勉強 | Trackback | Comments(0)

お気に入りの本、映画、CD、DVDのレビューなど


by binwa